LIVE report

2002.3

10日 多治見市文化会館
それは昨年の事、
Elysian Summit 2002 開催にあたり 出演バンドを4バンド募集した。
そうしたら、約10バンド 申し込みがあった。
そう。初期の頃のElysian Summit
出演バンドを探すのだけでも一苦労だったのに、
最近は 出たくても出られないバンドさんがいる程に・・・
そんなわけで、REAL+4バンドで 毎回恒例5バンドで開催する予定だったが、
今回は2バンド多く7バンドで開催する事になった。
そして、ゲストでD.T.Rも登場 という 信じ難いイベントが企画された。
(D.T.R とは 知る人ぞ知る元Xの沢田泰司率いるバンドである)
しかし、そんな最中 残念なお知らせがREAL掲示板を濁す。
D.T.Rが出演出来なくなるという。
これには、正直
REALメンバー&Elysianスタッフ共にガッガリ。
もちろん 対バンの皆さんも肩を落としたに違いない。
そして、楽しみにしていたお客さんは それ以上にがっかりだったかも知れない。
何でも、色々深い事情があるとか・・・
しかし、そんな事でメゲルElysianスタッフではなかった。
それなら、もっと凄い事をやってやろうじゃないか!
と、ポジティブに奮起したのだった。
そこでREALの幸奈が独断で ある作戦を企てた。
その企てとは、日本で初の試みに挑戦してしまおうと。
先ず始めに 財団法人多治見市文化振興事業団の後援を取る作戦。
即ち、今まで世の中に認められにくかったRockのイベントに
文化振興事業団と言う公共団体の後援を付けて、
いわゆる 多治見市を見方にしてしまおう大作戦。
よく考えれば、多治見市は陶器の街でもあるが 音楽の街でもあるのだ。
音楽と言う広いジャンルの中にROCKと言うカテゴリーが存在しても至って普通である。
・・・しかし、そんな簡単に財団が動くのか? 幸奈 決死の覚悟で出陣。
っと思いきや、多治見市文化会館の職員の皆様のご苦労の甲斐あって
Elysian Summitが、多治見市文化振興事業団の後援という事になったのだった。
続いての作戦は、FMジャック
地元 FM 多治見 PiPi にSummit出演バンドを毎週出演させる大作戦。
そんなこと 上手く行くのか?? っと思いきや、
山路正人さんのご苦労の甲斐あって 本当にFMジャック成功!
Summit出演バンドが毎週日曜に代わる代わる出演。
続いての作戦は、○秘ゲスト大作戦。
そのゲストとは・・・ 今は秘密にしておこう ・・・
こちらも OK その他にも色々な大作戦が企画されたが、
全てを列記するのは辞めておこう。
そんな用意周到の中、いよいよSummit前日になった。
Elysianスタッフは 実にこの1週間も前から下準備に取り掛かっていた。
早朝よりスタッフが会場を所狭しと駆け巡り、仕込みが行われる。
毎回回を重ねる毎に大規模化されている
Elysian Summit
今回は もしかしたらそこらのメジャーのライブよりも 派手かもしれない。
そんな仕込み内容だ。
午後8時 
REALがリハーサルの為に会場に入るとその規模の大きさに唖然とした。
ここまでやるか?そう思った。
もちろん
幸奈は毎回同様準備段階から携っているので、
事の全てを分かっていたので 驚きはしなかったが、
幸奈以外のメンバーは 蓋を開けて始めて見た状態。
その驚きは格別だった。
こうして、前日の夜は静かに深けていった。
翌日早朝、スタッフが最終調整に入る。
そして、午前10時半 リハーサルが始まった。
まず、バンドが会場に入って先ず口にする言葉は「すげー」だ。
決まってこの言葉が挨拶の前に来る。
その言葉を後目に微笑む幸奈がそこにいた。
リハーサルが着実に進む中、私の感想はどのバンドも気合が入っている。と思った。
みんなこのSummitが特別なイベントなんだ という事が沸々と伝わってき た。

そして、午後3時 いよいよElysian Summit 2002その幕が切って落とされた。
先ず 

昨年の夏 BEAT REVOLUTION でこのステージに立っている彼らだが、
その頃に比べると、まるで別人のようにレベルアップしていた。
ステージにも慣れていて 音にもパワーがあった。
まだ10代とは思えない完成度だった。
彼らの今後が非常に楽しみである。
2番手は
Be≒Luna
前回のElysianSummitにも出場している彼ら。
前回よりもメンバーが1人少なくなっているが、
そんな事は感じさせない 迫力がそこにあった。
独特の世界観と 印象的なメロディーが特に良かった。
3番目は
SUS4
ここを読んでいるみんなは SUS4を知っているだろうか?
私は知っている。あの伝説のバンドSUS4。
なんと14年ぶりに 1夜だけ最結成 という 貴重なバンドだ。
まだ世の中にバンドブームが起こる前
バンド旋風をこのTONO-Japanに もたらしたバンドと言っても過言では無かろう。
メンバーは、オリジナルメンバー 間宮馨 有賀久善 吉田正人 実に感激だ。
SUS4が生で見れる・・・ それはまるでタイムマシーン。
そんな風に思った人も多かったのではなかろうか?
4番目は
PSYCHOTIC NORMALITY
ミクスチャーをミックスした感じで、非常に面白い音楽を奏でた。
以前のサイコとは 比較にならない程の成長だ。
成長と言うよりは 変化であるかも知れない。
どんどん新しい未来的なアプローチがそこから生まれて行く感覚に刺激を受ける。
5番目は
Soul Garege
大人のロック。しかも難易度の高い曲。
表現力がかなり多彩である。
バンドマンなら1度は見た方が良い。
非常に勉強になる音楽だ。
特にリズムの絡みとギターのコード感は 神経に刺さるレジスタンスを持っている。
音の面白さを追求したら、こうなる。
是非もう一度じっくり見たいバンドだ。
6番目は
keiL
知っている人はお馴染みのバンドだろう。
名古屋ではかなり有名どころだ。
名古屋ンヴィジュアル系事務所SWEETLOGICの代表的なバンドだ。
各種の雑誌などで話題を集めている。
その迫力あるステージはファンを魅了した。
流石の風格を見せてくれた。
7番目は
REAL
今回は沢山の仕掛けを用意したREAL
初めから終わりまで 完全に楽しめるないようであった事は間違いない。

では、REALのライブレポを詳しく書くとしよう。

オープニング
SEが流れる。
今回は何やら クラッシク的でオペラ的で ゾクっ と来る
SEだ。
そして、舞台の上手と下手から 炎が上がる
(実はこの炎 照明で作った炎であるが、全員本物の炎と思ったに違いない)
神秘的なその空間が、ギターの轟音と共に打破される。
1曲目
Inferno 強烈なツーバスが文化会館の床にマグニチュードを引き起こす。
燃え上がる炎は地獄からの叫びか それとも天への道しるべか
そして、すろーもしょんのいろーぜ と、初めから飛ばしまくるREAL
既に客席も完全に燃焼状態だ。
Elegance Law MUSK とお馴染みのナンバーでは みんなで一体となって唄った。
もう文化会館そのものが大きな一つの楽器になっているようだった。
そして、ここで新曲
Neo Passion 新しいアプローチでありながら、
REALらしさを押し出したナンバー
速さよりもスピード感を重視したこの曲は 次のREALを暗示しているかのようだ。
そして、
Mistic Dream この曲も新曲だ。
こちらは、ゆっくりとそしてヘビーに腹に圧し掛かる夢。
ガラっと違うそのノリに ある種の戸惑いをも与えたに違いない。
ゆらりゆらりと押し寄せるその柔らかさはどこで生まれたのだろうか?
そんな、新しいREALを2曲続けて披露した。
そして
JURAが言う。
次の曲はみんな知ってる曲だぜ。と。
ドラムのカウントで始まった曲は ななななんと、
THE BLUE HEARTSの「
この曲は 今巷で流行っているドラマ(月9)の3Peace の主題歌でもある。
その意外な曲に 会場からは笑いと驚きが飛び交う。
そしてみんなで夢を唄った。
ホントにあれも欲しいしこれも欲しい。 俺には夢がある
そんな歌詞はまさにREAL的。
そして、
Mistic Dreamから繋がる曲としても まさにこれしかないでしょって感じだ。
ラストは
NERVOUS ARIES
会場は割れんばかりの歓喜とヘドバンで覆い尽くされた。
・・・アンコールの嵐の中、JURAへのバースデーコールもかかる。
4月1日生まれのJURA 少し早めのバースデーだ。
REALメンバー再び登場 JURA ファンの皆さんにプレゼントをもらう。
意気揚々とJURAのMC。 「ここで、本日のスペシャルゲストを紹介します。」
「多治見を愛する俺達に、ゲスト
多治見市長西寺さん。」
客席から、嘘?まぢ え? と言う声が・・・
そして、本当に多治見市長 西寺雅也様がステージに登場
ロックのイベントに市長が登場した異例の事態に、会場中驚きの嵐。
それと同時に、全員大歓声を上げた。

「このようなイベントを通して 若者の皆さんが 多治見を元気にして下さい」
市長のその言葉に、老若男女問わず 共感を覚えた。
そして、JURAが突然 「
EGYPT BOY」 と、地獄の言葉和叫んだ。
ついに来た!この瞬間が・・・・。
激烈なツーバスと 唸るようなベース そして、駿足ギターで、
多治見の夜は 正にEGYPTIC??
そして迎えた EGYPTジャンプ
客席が、ステージが、スタッフが 全員が一斉にジャンプ!
すると・・・なんと市長も一緒にジャンプ!!
これには 全員大歓声大感激 そしてもう一発最後のジャンプ!
多治見市文化会館全体がジャンプ!
もちろん市長も手を上げて大きく跳躍!
こうして、市長をも巻き込んで 大きく空に向かって羽ばたいた。
その後、お楽しみ抽選会が行われた。
幸奈が司会者となり、各バンドから 非売品グッズや、メンバーの私物が プレゼントされた。
こうして、
Elysian Summit 2002 大成功大盛況で幕を下ろした。
迫力ある音と、メジャー以上の照明 そして、盛沢山の内容。
どれをとっても、素晴らしいイベントだった。
そんな声を沢山聞いた。
そして、これで入場料1000円は安すぎる と・・・・。
後日、このSummitが、中日新聞に、カラー写真付きで報道され、
改めてこのイベントの大成功が蔓延した。



Back